業界情報
Vol.20 解体現場で発生するコンクリート塊の再資源化について
国土交通省の平成30年度建設副産物実態調査によると、コンクリート塊は排出量が約4,000万tと最も多い建設廃棄物です。今号では、コンクリート塊の再資源化の材料別割合と建設工事での利用量について解説します。
再資源化の材料別割合と建設工事での利用量
コンクリート塊排出量に対する再資源化率は99.3%と高い水準となっており、下図に示すように、発生量約4,000万tの内、現場外搬出された約3,690万tのコンクリート塊について再資源化の内訳をみると、再生砕石(路盤材等)が約3,463万t(約94%)、再生砂が約202万t(約5%)、再生コンクリート骨材及び最終処分はごくわずかとなっています。
砕石類全体の内、再生砕石の利用量は31%、土砂全体の内、再生砂の利用量は2%となっています。

※出典:令和6年度建設廃棄物の再資源化に関する調査・検討業務報告書(環境省)